『Breath Less』を観ていただいた多くの方から、感想、ご意見が寄せられています。
監督としては、これに勝る喜びはない! です。
で、みなさんのお話を一カ所に集め、誰でも読めるようにできないか、誰でもいつでも書き込みができないか、と考えました。
小津安二郎記念蓼科高原映画祭には「監督居酒屋」というのがあって、参加した監督と観客が馬肉のすき焼きをつつきながら語り合ったのを思い出しました。
あの楽しさをネット上に再現するなんて到底できないことだけれど、ちょっとだけあやかって、このブログのトップページをみなさまに解放します。
「コメント」をクリックして、好きなことを書き込んでください。
映画『Breath Less』に関することであれば、感想、ご意見、質問など何でもOKです。相手を傷つけない礼儀をわきまえていただければ、反対意見もけっこうです。
ただし渡辺が、不適切と判断したものは削除させていただきます。
「ブレス・レスの○○が駄目だった」などの批判は、もちろん不適切には入りませんよ。
心ある批判は監督にとってありがたいものであります。
名付けて「立ち話屋Breathless」
立ち話は、筒井くんの役名・橘徹のだじゃれであります。
あなたもちょっとだけ立ち話を!
○May.01.2006
撮影監督の三好和宏さんよりメッセージをいただきました。
多くの方に読んでいただきたいのでここに掲載します。
撮影監督・三好和宏氏のメッセージ
沢山のコメントが寄せられていて、楽しく読ませてもらっています。
スタッフの投稿がないので、つい書いてしまいました。
僕はこの映画を撮影した三好といいます。
チラシを持って何箇所かのお店に置いてもらった時に、この映画って面白いの、と聞かれました。僕は、好みがあるのでまあ見てよ、
僕は好きな映画だけどね、といつも答えていました。僕が20歳ぐらいの時、池袋だったと思いますが、アラン、レネの3本立てオールナイト
というとんでもない企画で上映した映画を見に行った事があるのですが、(客の半分以上は寝ていた)その中の去年マリエンバートで、
という映画がとても好きな映画の一本になりました。面白いか、と聞かれると、うーん、でも好きだよ、と答えるしかなかった事を思い出します。
今回のブレスレスも同じような気持ちでいます。別に現実と虚構の世界が入り乱れているわけでもなく、難解な映画でもないのになぜなんだろう、
と考えると浮遊感みたいなものがあるからだろう、と思っています。ポレポレに初日の2日前に映写のテストをしに夜11時から行きましたが、
(この時間に酒も飲まずに!)その時にポレポレのオーナーさんに、カメラがいいよ、なんか地に足が着いてなくてさ、と言われましたが、
その時になるほどね、と的確な言葉に感心したのですが、すぐに監督が、俺が地に足が着いてないからね、と即答したのを思いだします。
長くなりましたが最後に。
僕は映画の中でズームするのは嫌いで、ほとんどしないのですが、今回は何箇所かあります。ラストシーンに向けての二人のセッションから
クレーンで看板を貼っているビルの二人にズームしたのが一つ、それと筒井君と本田さんの玄関での芝居の時にゆっくりですがズームを使って
います。感想の中にもあったように僕もこのシーンが好きで、もうちょっと二人を大きく見たい、と感情の赴くままに少しずつ寄っていきました。
今までの撮影人生の中で一番良いズームショットかも知れません。終わるまでにもう1,2回劇場に足を運ぼうと思っています。それでは。
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